坂根真実(宗教2世)の親の信仰や生い立ちとは?年齢や経歴と現在は?【逆転人生】

話題

NHK「逆転人生」で、自身の親が入信していたために、子どもの頃から信じ続けていた信仰に縛られてきたという坂根真美さんが出演しました。

自分で選んだ信仰ではなく、生まれた時からの環境が人生に大きな影響を与えたという中で精神的に追い込まれ続けながらも、希望を見つけ出した坂根真美さん。

この記事では、NHK「逆転人生」で紹介された、『宗教2世』の坂根真美さんについて、どんな信仰を持ち、や過去があったのかや現在は何をしているのかについてご紹介します!

生い立ちと信仰

宗教2世

「逆転人生」で紹介されていた、坂根真美さんの家族が信仰していたというのは、どんな宗教だったのでしょうか。

それは1870年にアメリカで設立された「エホバの証人(元・国際聖書研究者協会)」で、全世界的な信仰者は約860万人・日本では約21万人いるといわれています。

さまざまな信仰は自由が許されていますので、そのこと自体に問題はありませんが、生まれ育った中で親や保護者などの信仰に沿った生き方・人生を送ることになることが多いようです。

そのような人々のことを「宗教2世」が呼ばれるようになり、自分も納得した上の信仰として生きている人も、自分の選択を制限されているという束縛と感じる人もいるということです。

「逆転人生」に出演した坂根真美さんは後者であった、ということになります。

生い立ち

坂根真美さんは、『米沢藩城代家老の子孫』という由緒正しい家に生まれています。

米沢藩とは、現在の山形県東南部置賜地方で、藩主は戦国時代から続く上杉氏です。

1977年生まれで、2021年に44歳を迎える年になります。

東京都出身です。

幼い頃に家族で入信したという中で育ち、11歳で洗礼を受けたそうです。

道徳も信仰も生きる上でのひとつの指針になるものですし、親をはじめ家族が信じているものを疑うということは幼少期からの環境ではなくて当たり前かもしれません。

週に3度の集会に通う生活は、東京という大都会の中で大きな家族のようなコミュニティとのつながりを感じていたことも大きな影響を与えていたそうです。

ただ周囲との間に違和感を覚えていく年齢や経験をすることも、当然出てくることだとも思います。

世間一般の行事や話題にさえ参加することも許されず、常に信仰と母の言葉に縛られ続けたそうです。

逆らうことや抵抗することがあると、『体罰』までもが与えられてしまう生活…

母の強い信仰心に翻弄された父親も、いつの間にか家庭から去っていったそうです。

坂根真美さんは成長する中で、家庭生活にはじまり、学校生活・就職・結婚などにその制限や制約を受け続けることが、次第に精神的な負担となっていくようになりました。

それでもやはり大切な母の言葉に従わざるを得ない、自らの意志は出すことができない中で、疑問を押し殺しながら信仰を続ける選択をすることしかできなかったのです。

人生の選択

離婚

坂根真美さんの大きな転機となったのは、2度の離婚だったそうです。

結婚の制約についてももちろんあったと思われますが、1度目結婚は21歳の若さで夫となったのもやはり信者の男性だったようです。

娘が思い通りの道を歩むことを、関根真美さんの母は手放しで喜んでいたそうです。

ところが坂根真美さんは、この結婚相手の夫からのDVを受けたことによりわずか4年で離婚という結果になりました。

この時は法律上の離婚で信仰上では離婚をしていないとされ、周囲からは『反逆者』として扱われたというのです。

そしてその中で、2度目の結婚という幸せがめぐってきたのですが、団体からは『重婚』をしたと除名扱いとなりました。

離婚について信仰では認められていなかったために、団体から『排斥(追放)』という形になってしまったそうです。

このことが母本人や姉という家族からも『排斥』され、言葉をかけることも連絡することもできない状況をつくられてしまいます。

孤立した坂口真美さんはさらに、再婚した夫からも、再びDVを受けてしまい、2度目の離婚をすることになってしまいました。

坂根真美さんは『自分の居場所』を失った絶望の中、自らの意志を見つけ出すこともできないままでした。

この苦しみというのは本人にしか分からないものだと思います。

この間のことを綴られた本の紹介があります。

幼少時から家族でエホバの証人に入信した女性の苦悩に満ちた半生と洗脳が解けるまでを描くノンフィクション。
DV、2度の離婚、自殺未遂、家族との断絶など

ー 解毒 あらすじ・内容より ー

上記のように、DV被害による離婚から先にも大きな苦難が待ち受けていたのです。

信じてきたコミュニティから『排斥』され空気のような存在として扱われた自分、坂根真美さんはそれでもまだ、集会に足を運び続け許しが得られる日を待ち続けたそうです。

自分自身を取り戻す

外の人との出会い

坂根真美さんは精神的に追い込まれていく中で、ストレスによる皮膚炎の発症と極度の体重減少でやせ細ってしまいました。

『排斥』に伴うさまざまな行動制限とそれまでの思想を裏切ってしまったという恐怖心が心をむしばむことになり、32歳の時ついには『入院』という状況までになってしまいます。

そしてこのことが坂根真美さんの人生の大きな転機となりました。

入院と治療を受ける中で、医師の上出良一氏や医療従事者の方との出会いがきっかけとなり、坂根真美さんはそれまで『外の人』だった人たちとの出会いを見つけ出していきます。

医師の上出良一氏は、坂根真美さんに「なにごとも、ほどほどに」という言葉に救われることになります。

『いいこと』と『わるいこと』の2つしか答えが見いだせないという関根真美さんのこころを、上出良一医師は見抜いたのです。

この時もまだ信仰から離れることができなかった時でしたが、集会ではなく入院していた時の仲間との『飲み会』に参加することを選択したのです。

様々な価値観の人との出会いとことばが、「自分の大事な哲学」となり行動となって表れていきます。

そしてそれまで自分を縛り続けてきた信仰と、決別し自分の道を歩みはじめたのです。

33歳ではじめて外の世界で働き始めた関根真美さんは、パワハラやセクハラという現実にも向き合うことになり苦しみます。

このことで母が進行に救いを求めた気持ちを理解し、自らの両親やそれまでの人生を肯定することができたそうです。

現在の仕事や活動

坂根真美さんの現在の仕事は、作家として自身の体験を書いた著書を出版しています。

  • 2005年:「DVってなに?」(明石書店)
  • 2016年:「解毒」(角川書店)

また坂根真美さんは、自身の経験のもとから『日本うつ病学会』の正会員、『日本トラウマティック・ストレス学会』の正会員としての活動も行っています。

ブログでの発信もしています。

【作家 坂根真美のブログ】 https://ameblo.jp/sakanemami/

この中で坂根真美さんは、このような言葉を投げかけていました。

 

「今、やりたいこと」は我慢して
地上が楽園になった時に人生を楽しみましょう
と刷り込まれていましたが

「今、やりたいこと」を「今、すぐに」実行することで
自分のいる環境が楽園になるのだと悟りました。

ー 作家 坂根真美のブログ ー

幼い頃から信じてきたものが、残酷な現実の前で崩れていくことや自分を責めてしまうということは、本当に長く苦しい時間だったと思います。

それでも立ち上がってきた坂根真美さんについて、著書の紹介にはこんな一文が添えられていました。

どん底から彼女はアイデンティティを確立していく

ー 解毒 あらすじ・内容より ー

行動することによって、坂根真美さんさんは本来の自分を取り戻すことを実現したのです。

現在は女性たちへのメッセージをブログに綴りながら、月に一度ご先祖さまと藩主さまのお墓参りをしているそうです。

坂根真美さんが『宗教2世』としての実体験を赤裸々に描いた、著書になります。

実は、私の周囲にも同じ状況の中にいる人がいます。

信仰の自由が認められている中、親や保護者などからの強要などがあり本人が苦しんでいる場合、この坂根真美さんの体験談は大きな力になるのではないでしょうか。

まとめ

今回はNHK「逆転人生」『宗教2世 親に束縛された人生からの脱出』で紹介された、作家・坂根真美さんについてご紹介しました。

私は宗教についての自由が認められている中で、ひとりひとりが選択した信仰を信じていくことについて肯定しています。

ただそれが、多くの選択肢の中から自ら選んだものであるのか、たったひとつしか選択の余地がなかったかでは大きな違いがあると思っています。

今回の「逆転人生」に出演された坂根真美さんの苦しみや苦悩、そして人との出会いと言葉によって、自分の道を切り開いてきた勇気と行動力に感動しました。

同様な体験の中で苦しんでいる人がいるという番組内容に、考えさせられた方も多かったと思います。

本当の意味での「自由」とは何か、坂根真美さんの姿から学ばせていただきました。

「逆転人生」で取り上げられた坂根真美さんについて、このようなニュースもあり、実は自分たちの身近な問題でもあることもわかります。

コロナ禍の先行き不透明な現在、孤独を深める人も多く、マインドコントロールや洗脳、マルチ商法やカルト宗教、占いなどにハマる人が増えているとの報道もあります。

今また、坂根真実さんの実体験が必要とされているのかもしれません。

ー excite.ニュース ー

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!

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