「マツコの知らない世界」でこれまで語られることがなかった『漫画背景の世界』を紹介した、プロアシスタントのアッツーこと佐藤敦弘(さとうあつひろ)さん。
誰もが知っている人気漫画のアシスタントを続け、50作品以上もの漫画背景を描いてきました。
実は佐藤敦弘さんは、漫画背景だけにとどまらずに活躍をしています。
本人出演の動画もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
経歴
アシスタントのきっかけ
佐藤敦弘(さとうあつひろ)さんは、高校時代に友人と制作した漫画が入賞したことで漫画家になることを決意しました。
高校を卒業後は、千代田工科芸術専門学校に進学し、自分で書いた漫画作品をジャンプの編集部に持ち込みをしていました。
持ち込みついでに「アシスタントをやりたい」と伝えると、その翌日に電話がかかってきたそうです。
それがいきなり、人気漫画家の森田まさのり先生の「ルーキーズ」のアシスタントの仕事でした。
「ルーキーズ」の一話が掲載されたばかりで、電話がきた時、佐藤敦弘さんはまさにジャンプで見ていたところだったんです。
もうこれは運命としか言いようがありませんね!
これが18歳(1993年)の時、つまり専門学校に在学中の事です。
「ルーキーズ」の最終回まで、佐藤敦弘さんはアシスタントを務めました。
学校と漫画アシスタントの掛け持ちをしていたことになるので、かなりハードな生活を送っていたと思います。
千代田工科芸術専門学校の卒業式の時には、先生から嫌味を言われたそうです。
専門学校卒業の時、 とある先生に 【お前みたいな奴に絵の仕事なんて無理】って 言われたんだけど、ソイツに【え?できましたけど】って 言いたい……が 名前も顔も忘れたし、 そもそも学校が無くなったので、 伝えることができない(笑)
引用:Twitter
森田まさのり先生の「ルーキーズ」で6年ほどアシスタントをし、その後は紹介で武井宏之先生の「シャーマンキング」のアシスタントをすることになります。
「シャーマンキング」でも最終回までアシスタントを務めています。
佐藤敦弘さんは、有名漫画家の先生たちに連載最後まで信頼される仕事ぶりや人物であることが分かりますね。
🌟 佐藤敦弘さんの年齢・プロフィール、結婚の真相は下記の記事をご覧ください!
佐藤敦弘(漫画アシスタント)の年齢プロフィールと結婚の真相は?
さらにステップアップ
次に佐藤敦弘(さとうあつひろ)さんがアシスタントをしたのは、「デスノート」を描いていた小畑健先生の元でした。
もちろん「デスノート」も、最終回まで仕事を任されました。
その次は、「NARUTO」を描いていた岸本斉史先生のアシスタントをしていました。
名だたる漫画家の先生の元を渡り歩き、どんどん実力をつけ、アシスタントのチーフとして活躍するようになります。
その後も数多くの漫画のアシスタントを務め、その数は50作品以上に上ります。
アシスタントをしながら、自分自身も漫画家として約2年間、ホラー誌「実際にあった怖い話」で連載をしています。
自分の連載を持ってもアシスタントを辞めなかったのは、収入が減ってしまうことからでした。
当時、佐藤敦弘さんは結婚して子供も誕生し、家も建てていたからです。
しかし3人目の子供ができた時、心身ともに限界を感じた佐藤敦弘さんは漫画家の道をきっぱりとあきらめることにしました。
アシスタントに専念しようと、作家さんを支えるアシスタントになろうと、思うようになり、アシスタントであることを今は誇りに思います、
引用:http://kirieatsu.blog.fc2.com/blog-entry-81.html
そして、プロのアシスタントとしての道を歩み始めました。
広がる仕事
切り絵画家
佐藤敦弘(さとうあつひろ)さんは、2010年から切り絵画家として作品を発表・販売をしています。
自分で描いた作品を緻密に繊細に切り抜いてあり、3Dの立体作品もあります。
専用のHP「敦弘 切り絵屋」を開いていますが、作品はオーダーで値段は約5万円からでサイズや構図・緻密さで変動します。
2011年には、パリのジャパンエキスポに作品を展示したりしています。
コンテストでの入選も果たしています。
問い合わせフォームもありますが、更新が2016年で止まっているようなので、今は他の仕事の方が忙しいようですね。
このHPでは『絵の家庭教師』で出張していることを告知していて、3時間4,000円(交通費別)~受け付けていました。
クリエイター
佐藤敦弘さんは、子供服「+maquce」やまつげエクステンションサロン「キャンクン」のロゴデザインを担当しています。
LINEのクリエイタースタンプに、「リンダとランダ」「黙って俺についてこい」が採用されるなど活躍しています。
ジャンプ流、動画作成技術の協力なども行っていてます。
講師業
佐藤敦弘(さとうあつひろ)さんは、京都精華大学のゲスト講師のちにはマンガ学部の非常勤講師としても講義を行っていました。
アシスタント背景美塾MAEDAX派でも、ゲスト講師からメイン講師として参加しています。
2022年現在は、日本工学院の専属講師として活躍中です。
漫画の背景を描く側から、教える側としても人気が高いんですね。
その他
さらに佐藤敦弘(さとうあつひろ)さんは、「スタジオアッツー」を立ち上げ、漫画アシスタントも続けています。
また、YouTubeチャンネル『アッツーとコウセイのヘタッピ漫画道場』を運営しています。
さらに背景画集などの販売も行って、多角的な仕事を展開中です。
ものすごく精力的に活躍していますね!
漫画の世界の奥深さを感じます。
🌟 佐藤敦弘さんの年齢・プロフィール、結婚の真相は下記の記事をご覧ください!
佐藤敦弘(漫画アシスタント)の年齢プロフィールと結婚の真相は?
年収
佐藤敦弘(さとうあつひろ)さんは、ただのアシスタントではなくチーフとして活躍しています。
それに加えて日本工学院の講師や「マツコの知らない世界」などのテレビ・ラジオなどのメディアにも出演したり、画集の出版や背景画の講師を個別に受けるなどの仕事もしています。
漫画家アシスタントの収入はかなり幅がありますが、「憧れクリエーターのお仕事図鑑」によると月収20万円から25万円が相場です。
実力があるプロアシスタントの佐藤敦弘さんは、伝説のアシスタントとも言われる存在ですので、その倍以上は収入として得ていると予想されます。
月収50万円としても、漫画のアシスタントの仕事だけで年収で600万円になります。
さらに講師料などが加わると、年収1000万円以上はありそうですね。
YouTubeの方は広告はついているものの、それほど再生回数や登録者数が多くないので、これからというところではないかと思います。
↓↓↓佐藤敦弘さんのYouTubeは、コチラからご覧いただけます↓↓↓
まとめ
「マツコの知らない世界」で、有名人気漫画の背景を描いた背景専門職人として出演したプロアシスタントの佐藤敦弘(さとうあつひろ)さん。
見た目とは違うお茶目な性格と、堅実に漫画やクリエイターとして仕事に向き合ってきた結果が今につながっているようです。
今は後進の教育に力を入れているので、漫画家を目指したい・漫画の仕事に携わりたいという方は注目ですよ。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。