高橋美清のストーカー相手の名前や職業は?事件内容や不慮の事故の真相は?【逆転人生】

話題

「逆転人生」でネットで誹謗中傷を受け、積み上げてきた仕事のキャリアも人生も失い絶望のどん底から立ち上がった元フリーアナウンサー・現在は天台宗僧侶として活動する高橋美清(たかはしびせい)さんが紹介されました。

この記事では、高橋美清さんが受けたネットの誹謗中傷のきっかけとなった、ストーカー事件の内容や加害者の相手は誰か、そして真実とは何だったかについてご紹介したいと思います。

ストーカー規制法違反

報道の在り方

警察の捜査

最初に、ネットの誹謗中傷被害を受けるきっかけとなった事件について、その内容を詳しくご紹介していきます。
※ 高橋美清さんの正式な表記は、髙橋美清さんになります。

高橋美清さんがネットの誹謗中傷を受けることになってしまったきっかけは、ストーカー規制法に基づいて警察に相談した上で被害届を出したことで容疑者が逮捕されたことでした。

この容疑者逮捕は高橋美清さんが警察に提出した資料や内容が、逮捕に当たるだけの十分な証拠であったからだということになります。

ここは重要なポイントだと思います。

個人的なことですが、私自身も別な内容で警察へ証拠をもって相談に行った経験があり、その時はまったく取り合ってもらえませんでした。

つまり警察ではただ相談に行ったとしても、事件として立証できる証拠と判断しなければ捜査をすることはできないということだと思います。

被害を受けたかどうかは本人の主観ではなく、公正な立場である捜査権を持った警察が客観的に判断するということではないかと感じています。

また警察以外にも自治体など公的機関で、専門家に相談した上で判断してもらうという手順もあります。

ですから高橋美清さんのストーカー規制法に基づく容疑者逮捕というのは、警察が相談者の証拠をもって実態を把握し、被害届を受理し必要と判断した上で捜査が始められたと考えられます。

この重要な点が、当初の報道では切り離されてしまったことが後のネットでの恐怖の誹謗中傷の始まりだったかもしれません。

報道内容

容疑者逮捕時のメディアの報道を見てみましょう。

ここに上記で書いた警察が被害届を受理し、捜査・逮捕となった理由が、当時の報道ではどのようになっているのかが問題になるのではないかと思います。

容疑者逮捕の2015年7月1日の翌日である、2015年7月2日に報道されています。

最初に書かれている一文が、記事のタイトルです。

元競輪王者・児玉広志を逮捕 “競輪界のアイドル”にストーカー

元交際相手の女性フリーアナウンサーに電話やメールを繰り返したとして、群馬県警は1日、ストーカー規制法違反の疑いで競輪選手の児玉広志容疑者(46)を逮捕した。

逮捕容疑は6月4~17日にかけて、群馬県に住む50代女性アナの携帯電話に14回電話。
「夜まで待っても連絡も来ない」「お互いに社会的信用はなくなるが、それでもいいと思っている」などのメールを3回送った疑い。

捜査関係者によると、女性は5月、交際を解消。相談を受けた県警が、児玉容疑者が送ったメール内容などがストーカー行為の「義務の無いことの要求」「名誉を害する事項」にあたると判断し、捜査を進めていた。

ー スポニチアネックス ー

容疑者の実名に加え、『元競輪王』であることが分かります。

また期間と回数や内容が明記されていますが、‟14回の電話”と‟3回のメール”の方が目に付きます。

これだけなら、極端なストーカー行為にも見えませんし、容疑者の言葉自体も過激ではありません。

しかし考えてみれば14日間は捜査期間のことで、実際に被害を受けていた期間はもっと長く、悩んだ末に警察に相談に行くという被害者にとっては藁をもつかむような気持ちだったでしょう。

逮捕当時現役の競輪選手であった児玉広志さんは、1990年・21歳でデビューし、2年後には競輪祭新人王戦に優勝した実力者でした。

独特の競走で快挙を上げ続け、生涯獲得賞金額は‟11億4,763万7,732円”でした。

競輪選手として25年もトップ選手として君臨した実力と努力、更にそれに対するファンや関係者の評価も当然高かった人気選手だったのです。

突然の人気選手の‟ストーカーで逮捕”となれば、格好のスキャンダルとなって大きな注目を集めたのも当然です。

また一方で、本来ストーカーの被害者である人物の特定ができる記載がタイトルから本文までに多数書かれています。

『競輪界のアイドル』『女性フリーアナウンサー』『群馬県に住む50代女性アナ』

これだけの情報があれば、ネットで検索すれば該当する人物はすぐに特定されてしまいます。

ストーカー規制法は、被害者を守るための法律です。

警視庁のHPでは、この法律の目的が第一に掲げられていることが確認できます。

ストーカー規制の目的(法第1条)

ストーカー行為を処罰するなどストーカー行為について必要な規制を行うとともに、その相手方に対する援助の措置等を定めることにより、
個人の身体、自由及び名誉に対する危害の発生を防止し、あわせて国民の生活の安全と平穏に資することを目的としています。

ー 警視庁HP / https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/dv/kiseho.htmlー

国が被害者を守るために制定した法律ですが、その被害者の個人情報をメディアが暴露する形になっていると感じます。

上記の報道では引き続き、警察の正式発表ではなく捜査関係者・知人と言われる名前も確認できない証言と独自の取材内容を盛り込んでいます。

捜査関係者によると、女性は5月、交際を解消。

相談を受けた県警が、児玉容疑者が送ったメール内容などがストーカー行為の「義務の無いことの要求」「名誉を害する事項」にあたると判断し、捜査を進めていた。

スポニチ本紙の取材では、児玉容疑者は「競輪界のアイドル」と呼ばれた女性アナと2年ほど前に交際を開始。

報告を受けた周囲も温かく見守る仲だった。

だが、2人の知人によると、児玉容疑者が結婚へ踏み切らなかったことが引き金になり、双方不満を募らせ今年5月に破局を迎えた。

児玉容疑者は「復縁できると思っていた」と女性に連絡した事実は認めているが「ストーカーをしたとは思っていない」と容疑を否認している。

ー スポニチアネックス ー

この記事の続きで、唯一容疑者以外の実名で公式発表を記載されたのは、日本自転車振興会の会長名のみです。

実際の報道を見てみます。

今月14~16日の防府競輪などの斡旋予定が入っているが、
競輪を統括するJKA(日本自転車振興会)は「事実確認ができ次第、斡旋保留の措置をとる」と説明。

ペナルティー期間なども詳細が分かったあとに決定する。

▼JKA吉田和憲会長 児玉広志選手が逮捕されたことは大変申し訳なく思っております。

ー スポニチアネックス ー

ストーカー規制法だけではなく個人情報保護法にも抵触すると思われますが、この報道の影響がどれほどになるかは想像できなかったはずはないと思います。

不慮の事故とは?

逮捕の報道があってから、容疑者はどのような経緯となったのでしょうか。

約1か月後に、容疑者は亡くなっています。

2015年8月8日当時の実際の報道をご紹介します。

上記と同じく、一文目は記事のタイトルになります。

競輪界のトップ児玉広志さん自殺か 強気のゲリラ戦法と意外な過去

数々のビッグレースでの優勝があり、
現在もS級1班のトップレーサーとして活躍していた競輪の児玉広志選手(46)が香川県土庄町(小豆島)の自宅で死亡していた。

香川県警は自殺の可能性があるとみて調べている。

ー 東スポweb ー

容疑者は逮捕後約1か月後の2015年8月5日に、46歳で自死しています。

同記事では、さらに3つのことを報じています。

① 容疑者の経歴や人気と競走以外での行動、② 刑罰と罰金刑の事実、③ ストーカー被害者が逮捕報道後に実名で取材に応じていることです。

記事の続きをご紹介します。

児玉選手は香川県登録で66期生として1990年8月西武園競輪場でデビュー。
競輪最高峰のレース「KEIRINグランプリ」に1995年から7回連続出場、2000年には初優勝してその年の賞金王に輝き、通算獲得賞金は11億4763万7732円。
身長166センチと競輪選手としては小柄な体格だったこともあり
落車をものともしない激しい突っ込みやラインを重視しないゲリラ的な戦法で活躍し、ファンから多くの支持を集めていた。

その半面、競走以外では奇行が目立つことでも有名だった。

児玉選手は今年7月1日、元交際相手の女性フリーアナウンサーにストーカー行為を繰り返したとして、
群馬県警にストーカー規制法違反容疑で逮捕され、脅迫罪で罰金30万円の略式命令を受けていた。

児玉選手逮捕後に被害者のフリーアナウンサーは司会等の仕事を次々と打ち切られ、
ネットには悪口を書かれるなどネットによる二次被害に苦しんだことから実名で取材を受けている。

「誰が被害者なのかわからない。誹謗中傷を書き込む人に考え直すきっかけになってほしい」と取材に応じた理由を話していた。

この取材の件を児玉選手自身が把握していたかは定かではない。

ー 東スポweb ー

略式命令というのは、裁判を行わずに書類審査だけで行われる「略式起訴」を容疑者が選んだということになります。

「略式起訴」は検察官から容疑者への確認が行われ、本人が選択して初めて行われるものです。

「略式起訴」を選んだ場合には、裁判でいう判決と同じ意味の「略式命令」が出されます。

「略式起訴」では容疑者本人が有罪と認め、「略式命令」を受け罰金刑と前科を負うことになるのが条件となってきます。

前科として一生背負うことになる反面、取り調べや出廷・懲役刑などもなく、容疑者本人が罪を認めて罰金刑の有罪を選んでいるのです。

🌟 略式起訴や略式命令についての具体的な例は、元人気YouTuberの記事にさらに分かりやすくまとめてありますので、ぜひあわせてご覧ください。

ワタナベマホトの罰金50万はなぜ?略式命令は軽い?元カノDV事件は?

🌟 高橋美清さんが訴えてきている実被害や、その後の誹謗中傷の具体的な内容とその後の経緯については、ぜひ下記の記事を合わせてご覧ください。

高橋美清(びせい)のアナウンサー時代とは?名前や仕事内容と出演番組は?【逆転人生】

奇行と警察への相談の経緯

行動と性格

高橋美清(たかはしびせい)さんがストーカー被害を受けた、当時現役トップ選手の‟奇行”とはいったい何だったのでしょう。

逮捕翌日、2015年7月2日付けの実際の報道から垣間見ることができます。

競輪に対して研究熱心で全盛期は「競輪博士」と呼ばれ練習の虫だった。

一方で変人奇人ぶりが選手間で評判。

選手宿舎で冷蔵庫に向かって話しかけ周囲を仰天させたこともあった。

ー スポニチアネックス ー

冷蔵庫に話しかけるというのは一例のようで、変人奇人と選手仲間に言われていたという面では注目すべき点だと思います。

競輪に対する情熱についても、練習・研究熱心だったことが25年もの間、46歳という年齢にかかわらず自分の肉体を酷使する現役競輪選手であったことからも分かってきます。

彼の異名は「競輪博士」だけではありませんでした。

実際の競走中のスタイルから、「落車王」「一匹狼」「忍者」と言われていたのです。

競走スタイル

持ち前のダッシュ力を生かして捲り追込重視の自在戦を展開し、上述のように他ラインへ切り込む競走を行っていたことから「一匹狼」や「忍者」などと呼ばれた。

また好調の頃は、ラインの切れ目で脚を溜めて直線で驚異的な伸びで一着に入るレースも多かった。

小柄な体格をカバーするため、フレームのジオメトリを、乗車姿勢が通常よりも前傾気味になる特殊仕様の自転車を使用していた。

しかしその乗車姿勢が原因とされる走行バランスの不安定さから落車することが多く、
同じ四国ラインの選手であってもレース中での巻き添えを恐れて同乗を嫌がったり、
児玉を落車させて自分が失格になるのを嫌って並走を避けたがる選手もいたほどである。

特に2001年には年間に8回も落車している。

ー Wikipedia ー

個人的に競輪というのは、本当に危険を伴うスポーツのひとつだと思います。

その恐怖に打ち勝つ精神力があって初めて競輪選手となれるのでしょうが、他の選手でさえも同じレースに出ることを恐怖に感じるほどの‟勝利”や‟精神力”というのは、時に狂気にも見えたのかもしれません。

競輪選手を選びトップ選手として君臨し続けたのも、その情熱的な性格からだったように思えます。

周囲の目というのはあまり気にすることはなく、何事も徹底して追及するようなのめり込みがちな性格だったかもしれません。

もちろんそれだけの自信と努力を持っていたと思いますし、同時に私生活も自然とそのようになっていくのではないかと思います。

実際に一度離婚をしており、その時の奥さん(元嫁・元妻)も競輪のキャスターをつとめていた女性でした。

やはりモデルのような美しい女性で、現在はアスリートのための施術を行うコンサルティング会社の学長をしているそうです。

さらにこの時期には46歳という年齢的にも、それまでのゲリラ的な戦法もできなくなってきていたようです。

ただ、晩年は四国の選手層が厚くなってきたこと、
児玉本人の衰えもあって、
四国勢でラインを組んで一般的な追込戦法を取ることがほとんどであった。

ー Wikipedia ー

現役のトップ競輪選手として続けていけるかどうかという葛藤も、この頃はすでに感じ取っていたように見えます。

彼にとっては、競輪はまさに自分の人生そのものだったのかもしれません。

ブログの発信

加害者の異常性

今までご紹介してきたように、報道だけをみるとストーカー被害はまるで2週間の14回のメールと3回の電話だけのように感じてしまいます。

ところが実被害を見てみると、死亡した競輪選手は自身のブログを運営しており、そこでもファンやブログを見る不特定多数の人に向けた発信でも行っていたそうです。

2021年6月現在、すでにブログは削除されており直接確認することができませんでした。

被害者である高橋美清さんが2020年7月11日と同年11月23日に、取材の中で明らかにしている経緯を、ここではご紹介します。

ストーカー事件の被害者になったのは2015年。
仕事関係者のAさんから、執拗な電話やメールを受けるようになり、被害届を提出。
Aさんはストーカー規制法違反の疑いで逮捕された(脅迫罪で罰金の略式命令)。

「被害者は群馬県に住む50代の女性アナウンサーで元交際相手」などと報じられたことで、髙橋さんの身元はすぐに特定されてしまった。

髙橋さんによれば、Aさんが逮捕前、
ブログで「髙橋さんからお金を取られた」などの記事を書き連ねていたこともあり、
「悪いのは女のほうだと、私への非難が始まったんです」。

「交際していた、お金を取られたと書かれましたが、内容は事実ではありません」(髙橋さん)。

しかし、どれだけ違うと叫んでも、髙橋さんは「有名人から金を取った元交際相手」に仕立て上げられた。
被害者と加害者の立場は逆転し、ネット上の誹謗中傷が始まった。

ー 弁護士ドットコムニュース ー

誰が考えても当初のメディアの報じた、2週間の期間の14回のメールと3回の電話だけで、ストーカーと感じるほどの恐怖を被害者が受けるはずがないと思います。

さらに具体的な被害状況と、加害者の発信したブログ内容をみると、あ然とするしかない状況です。

また男性が逮捕前、
ブログに「(高橋さんに)クレジットカードで2000万円使われた」などと書いていたことから、
「悪いのは女の方だ」といった非難が私の方に向けられたのです。

私の母方の実家は代々、天台宗の寺院で、私も11年に僧籍に入っています。
それを知る男性から悩み相談を受けていただけで、お金をもらったことはありません。

ですが逮捕の約1カ月後、男性が事故で亡くなり、「事件を苦にしての自殺では」と臆測で報じられたことで、私が「加害者」扱いされるようになったのです。

実際には100件以上の脅迫メールなどがあったにもかかわらず、
逮捕容疑はその一部である「メール3通と電話14件」とされたことも、
「それだけで死に追い込むなんて」といった批判につながったんだと思います。

ー 毎日新聞 ー

一般的に考えても、他人名義のクレジットカードで2,000万円というとんでもない金額を使用することは不可能です。

また加害者とかかわったきっかけやストーカー被害の期間も、長期に渡っており、高橋美清さんに対して‟悩み相談”から一方的な恋愛感情を抱くようになっていった姿も明らかにされています。

 ――ネット上でひどい誹謗(ひぼう)中傷を受けたようですが、きっかけは何だったのでしょうか。

◆僧侶になる前は、フリーアナウンサー「高橋しげみ」としてテレビ番組の司会を務めていました。

番組で共演した男性から1年以上にわたるストーカー被害を受け、
男性が2015年にストーカー規制法違反の疑いで逮捕されました。

男性が有名人だったため、ワイドショーなどで大きく取り上げられ、
その際に私のことが「元交際相手」と報じられました。

ー 毎日新聞 ー

本来なら、事件は加害者の一方的な恋愛感情とそれが実らなかったために金銭問題をブログ発信するなどの虚言・1年以上そして脅迫と認定される100件を超えるメールがストーカー規制法での逮捕容疑に値すると、警察が判断したことが焦点です。

それを検証せずに名前を明かさない‟関係者”‟友人”などのコメントをかき集めて、安易な報道がされたことに問題があることは明らかではないでしょうか。

また被害者のプライバシーを守るべき個人情報を無視した報道は、ふたつの法を無視したものだと言えるように思えます。

誹謗中傷者の正体

被害者の高橋美清さんはフリーで自分の仕事を切り拓いてきた、20代から競輪にかかわる仕事を大成させ、築き上げてきた実績もすべて失ってしまうという恐ろしさは想像をはるかに超えているのではないでしょうか。

私の個人的な判断をここですることはできませんが、冒頭でもお伝えしたように個人の主観だけで警察が捜査をすることはないと思います。

実被害が及ぶほどにひどい状況が警察で確認され、そのためにきちんとした証拠を集めて検証しさらに裁判所の逮捕状が出されたという公正な部分を当初の報道ではされなかったのです。

実際に高橋美清さんは誹謗中傷の実態を捜査するために、警察に再度相談に行かれています。

並行して、警察に被害を訴えたが、ストーカー事件のときのような親切な対応はされなかった。

「有名税だから我慢して」「見なければいい」と非情に追い返された。

「警察が動いてくれるまでに3年かかりました。
被害者の会や、弁護士会の会長さん、警察と縁のある人にお口添えをいただいて、なんとか話を聞いてくれることになったんです。
それで資料を提出したら、『こんなにひどいのか』と驚いていました」

ー 弁護士ドットコムニュース ー

高橋美清さんが誹謗中傷による地獄のような苦しみから立ち上がり、弁護士や支援団体の協力を経て、3年もかかってやっと警察は捜査に取り掛かったのです。

そして警察の捜査によって特定された悪質な誹謗中傷を行った人物は、その理由についてこのような発言をしたそうです。

「ネットのニュースを見て、みんながいろんなことを言っていて、自分も意見を言わないといけないと思いました。
この女を裁いてやろうと思いました」

ー 弁護士ドットコムニュース ー

まったく自分が知らない相手に関して、根拠も事実もなく一方的に汚い言葉で責めたて裁く権利などある訳がないと思います。

さらにネット上に誹謗中傷を書き込み続け、警察によって特定されたこの最も悪質だった人物の正体も明らかになっています。

一流大卒、省庁で働く40歳前後の男性だった。

ー 弁護士ドットコムニュース ー

身勝手な動機を口にする男性に、髙橋さんは語気を強めて迫る。

「彼の中傷のコピーを渡して、両親の前で朗読させました。
読まないかもしれないと思いましたが、私やご両親の前で読みました。

同席した母親は産まなきゃよかったと泣いていたし、
父親はこいつは精神がおかしいんだと言うばかり。

私にはただのお涙頂戴にしか思えず、何も響きませんでした」

「捕まるとは思っていなかった」「申し訳なかったです」「二度とやりません」。

そんな謝罪とともに「仕事先を辞める」とも言ってきた。

ー 弁護士ドットコムニュース ー

40歳のエリート公務員が行った幼稚な誹謗中傷の書き込みと謝罪の言葉、話し合いに両親が付きそうという異常ともいえる過保護な状況をみて、
個人的には自己中心的な安易な思考能力と常習的な印象・さらにターゲットを見つけて同様のことを行っているのではないかと震えるような恐怖を感じました。

人が人ではなくなっていく、ネットへの悪質な書き込みが自分が人を裁ける神のようになった快感を得ていくものとなっているかのようで、どうしようもない悲しさと無念さを感じてしまいます。

🌟 高橋美清さんが訴えてきている実被害や、その後の誹謗中傷の具体的な内容とその後の経緯については、ぜひ下記の記事を合わせてご覧ください。

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まとめ

この記事では、「逆転人生」に出演した元フリーアナウンサー・現在は天台宗僧侶の高橋美清さんが受けたネットの誹謗中傷のきっかけとなったストーカー事件の内容や相手、そして真実とは何だったかについてご紹介しました。

今、ネットを使った誹謗中傷による被害は大きな社会問題となっています。

そのため以前のように運営者(プロバイダ)が個人情報を開示しないという壁も崩れつつありますが、被害は拡大し続けているようにしか見えません。

ネットでの書き込みだけではなく、友人間などの小さなコミュニティでさえ同様のことが行われています。

正当な理由があっての主張を実名で行わず、無責任な書き込みをすることがどれだけ人を追い詰めていくのかを今一度考えてみるべきだと思います。

‟誹謗中傷”という言葉が毎日のように目にすることで、その線引きも私たちの感覚も麻痺していくような気がしています。

この言葉を見聞きすることがない日が来ることを、切に願います。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

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